クリーンルームとは、
空気中の浮遊塵埃が限定された
洗浄度レベル以下に管理され、
必要に応じて温度・湿度等を
一定の基準に制御する部屋。
塵埃を排除すれば細菌類も排除でき、
汚染を予防できるというものです。
細菌を含め異物、虫などの混入が
許されない環境製造を行うことが
必須の場合、製造ラインを
クリーンルーム化する必要があります。
クラス10000のクリーンルームとは
米国連邦規格であるFed-std209E(Federal standard 209E)で規定されている、
0.5μm径の微粒子が
1ft3内に10,000個まで許される
清浄度のレベルを示します。
(クリーンルームの規格は
一定の空間(容積)の中に
どの程度のサイズの微粒子が
何個まで許容されるかという粒子の
上限濃度で「クラス」を定めています。)
空中浮遊菌数と空気清浄度の
5.0 µm 以上の粒子数はほとんどの場合、
比例している(絶対評価ではない)ことが
多いので、クリーンルームとして
空気中の浮遊微粒子数を制御します。
しかし、細菌類は単純に空気清浄度を
制御すれば抑制できる訳ではなく、
定期的な殺菌消毒や
クリーンルームの
運営・管理、人員の入退室方法を
適切に管理してこそ発揮されます。